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おのともこです。

「ヒロインの旅」の特性とそのプロセス

今日もこのブログを、
お読みいただいていることに、
心より感謝しております＾＾

ありがとうございます！

ここ最近で連載してきた
「まとめ記事」を作成していますので、
良かったら復習用にぜひご一読ください＾＾

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前回のブログでは、

男性が主人公の
「ヒーローズ・ジャーニー」と

女性が主人公の
「ヒロインズ・ジャーニー」、

この２つのストーリーの最大の違いは

＊＊＊＊＊

主人公の成長のステージの展開が
外向きか？内向きか？

＊＊＊＊＊

という点にあるのではないか？と
私なりの考察をお伝えしました。

どちらかというと
直線的でダイナミック、
起承転結の分かりやすい
「ヒーローズ・ジャーニー」よりも、

「ヒロインズ・ジャーニー」の道のりは、
サイクルを繰り返しながら
少しづつ深まっていくようなイメージの
言葉で表現されている文献が多く、

男性とはまた違う、
女性特有の成長モデルを
示しているように感じます。

後に、
ストーリー開発コンサルタントである
クリストファー・ボグラーが
体系化しているように、

「ヒーローズ・ジャーニー」は、
以下のようなステップを辿っていく
冒険の物語になっています。

１）日常世界
２）冒険への誘い
３）冒険の拒否
４）賢者との出会い
５）戸口の通過
６）試練、仲間、敵
７）最も危険な場所への接近
８）最大の試練
９）報酬
１０）帰路
１１）復活
１２）宝を持っての帰還

大ヒット映画の脚本などにも
取り入れられているだけあって、

人の共感と感動を呼ぶ
ダイナミックなストーリー構成です。

今いる世界を離れ冒険の旅に出て、
そして仲間と共に試練を乗り越え
宝を持って帰還するという、

まさに“外”に向かって
偉大な旅をするヒーローの物語なのですね。

この「ヒーローズ・ジャーニー」をふまえ、
その後研究が進められた
「ヒロインズ・ジャーニー」は、
どのような構成になっているか？

というと・・・

諸説ありますが、今回は

モーリーン・マードック著「ヒロインの旅 ──女性性から読み解く〈本当の自分〉と創造的な生き方」
https://amzn.to/2CVbKip

から引用してご紹介しますね。

ーーーーーーーーーー

女性性からの分離
↓
男性性との自己同一視と仲間集め
↓
試練の道：怪物やドラゴンとの遭遇
↓
成功の幻想
↓
精神の渇きを知る：死
↓
通過儀礼と女神への下降
↓
女性性を見直す
↓
母／娘の分離の修復
↓
傷ついた男性性の修復
↓
男性性と女性性の統合
↓

（実際の書籍の中では、
円形で図解されています）

ーーーーーーーーーーー

いかがでしょうか？

物語のステージの大半が、
自己の“内面”で起こっているのが
お分かりでしょうか？？

実は、この著者による
「ヒロインズ・ジャーニー」の構成が、
既存の「ヒーローズ・ジャーニー」と
最も異なっているのは、

神話の研究ベースというよりも
“フィールドワーク”ベースであり、

現代に生きる女性たちの
リアルなストーリーの聴き取りから
体系化されたものであるということです。

家族療法カウンセラーであり
教育コンサルタントである
モーリーン・マードックだからこそ、

傷つき悩み成長したいと願う
女性のリアルな声を丁寧に引き出し、
そして自己の体験とも重ね合わせながら

極めて現実的な、
それでいて洞察の深い
この旅の基本構造を生み出せたのだと思います。

この本の原著が出版された当時、
1990年のアメリカの女性たち
（特に30代～50代）の心情と、

その背景となっている社会的課題を
浮かび上がらせ、

現代女性特有の内面的な癒しと
成長のストーリーを
紡ぎ出していったところに、

この著者の功績があるのではないかと、
個人的には感じています。

原著の出版は
もう３０年近くも前のことになる訳ですが、

女性の社会進出の時期を考えると、
ちょうど今の時代に生きる
日本の女性の姿とも非常に重なるところが
あると思うのです。

私自身も共感するところがたくさんありますし、

きっと、少なからず
みなさんのこれまでのストーリーとも
重なる部分があると思います。

明日以降はその点について
お伝えしていきますね！

ぜひ引き続き、
お付き合いいただけると嬉しいです☆

それでは、また次回
ブログでお会いしましょう！